いつもと変わらない日々の有難さ…

 9月6日未明に発生した地震から1週間が経過し、未だ余震が続き、電力の供給不足による国からの節電要請や、物流が滞ったことにより食材等の商品が品薄状態になる等々、安心できる生活を取り戻すにはまだ時間を要する状態です。今回の「胆振東部地震」による影響で亡くなられた方々にご冥福をお祈りするとともに、一日でも早い回復、復旧を心より願っております…。

 幼稚園は7日の20時過ぎに停電から復旧し、各ご家庭の被災状況並びに子ども達の健康状態等の確認をはじめ、園舎内外の安全点検をしたり、バスルートの道路状況等を確認し、11日より登園を再開しております。

 再開した初日、地震による影響等で、不安定な様子を見せる子どもがいないか等々、生活や遊びの様子を注意深く見ておりましたが、殆どの子ども達の表情はいつもと変わらず、信頼を寄せる「先生」や「友達」と一緒に遊びを楽しみ、私の目には安定した心持ちで園生活を送っているように感じることができた一日でした。その中でも数名ではありますが、涙を流しながら登園してくる子や、登園を渋る子もおり、地震が全ての理由かどうかはわかりませんが、何かしら不安な気持ちになっている子もいることを改めて実感し、保育者として温かくやわらかな心持ちで接し、遊びを通して楽しい時間を過ごすことで“安心感”のある園生活送ることができるよう、教職員全員で支えていくことを確認いたしました。

 この度のような震災があった後に、子ども達の「明るい笑顔」「元気なパワー」を直接肌で感じることができる私達の保育の仕事は、改めて幸せな仕事であることを実感しているところです。それと同時に“今”を生きている“未来志向”の子ども達に私達大人は助けられている気がします…。子ども達が遊びに熱中している姿を見ると、“いつもと変わらない穏やかで緩やかなひと時”として時間が流れているように感じ、震災があったことを忘れさせてくれる程、何とも言えない朗らかな気持ちにさえなります。一方で、年長の女の子同士で、「地震がきて私の大事なものが倒れちゃったの…」「私の家も…」等々、この度の地震について話をしている様子もあり、幼いながら記憶として残り、現実の世界を受け入れ、それでも前向きに生きようとしているように私には感じました。年齢や性格・気質によっても震災の受け取り方や感じ方は当然異なり、大人である私達でさえ様々な捉え方があることと思います。ただ一つ言えることは、私達大人の感情は子どもに対して理屈ではなく、共に時間を過ごす中で敏感に伝わっていきますので、不安を煽る態度や行動を避け、安心感の中で明るく前向きに生活を楽しむことができるよう支えていくことが大切な気がします。とは言っても、大人が頑張りすぎず、心に余裕を持つことが大切です。大人のイライラや不安は直ぐに子どもに伝染します。私達自身が生活にゆとりを持ち、子ども達と共に前向きな気持ちで過ごし、困った時には互いに助け合い、いつもと変わらない日々に感謝しながら子ども達との時間を大切にしていきたいものです…。