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「札幌ゆたか幼稚園」の教育内容や子ども達の様子、その他様々な情報を発信する「園長のひとりごと(ブログ)」です。

2016.12.20 Tuesday

by spyutaka2

子どもが発した言葉の本当の意味…

 

先日、毎年子ども達が楽しみにしているクリスマス会を行いました。

子ども達にとってクリスマス会は特別な行事の一つであり、先生方も「毎年行っている行事だから例年通り」ではなく、その年毎に子ども達が心から楽しめるような会となるよう計画を立て、準備をし当日を迎えます。

 

今年は先生方によるクリスマスソングの演奏を行い、またフォークダンスをして楽しみました。(もちろんサンタクロースも登場しました!)

 

そのような楽しい一時に起きたある一場面から、「子どもの気持ちに寄り添う」「子どもの行為を考える」「子どもが発した言葉の真意を考える」等々、一人ひとりの子どもを理解することについて私なりの考えを述べてみたいと思います。

 

クリスマス会が始まる時、何だか落ち着かない一人の年長児の女の子の様子がありました。

(クリスマス会に参加したくないと言い、一人で教室にいると言ってみたり、教室から椅子を持ってきて自分だけ椅子に座りたいと言ったり…等々、何か理由をつけて担任に訴えている様子…。)

 

その女の子は普段は積極的な一面があり、相手の事を考えて行動できる優しさや思いやりの気持ちがある、感性豊かな年長児です。

私からみても友達と一緒に色々な遊びを楽しみ、充実した園生活を過ごしている印象で、いつも笑顔が絶えない素敵な女の子です。

 

私はあまり見たことのないその子の行動に少し驚きながらも、遠くから注意深く見守っていると、担任との話し合いの末、何とかクリスマス会に参加することになり、担任の隣で座っている姿が目に入ってきました。

 

クリスマス会は進み、担任の隣で時々甘える仕草を見せることもありますが、担任を拠り所にしながら何とか参加し続けている様子です。

 

しかし、次の瞬間担任がクリスマスソングを演奏するためにステージに上がると、今まで拠り所にしていた一本の糸が切れたかのように、急に姿勢が崩れ、床に寝そべろうとしたりする姿が目に入ってきました。

そして極めつけに、演奏をしている担任に向かって「下手くそ!」と、一言罵声を発したのです。

 

さすがに近くにいた他の先生から、「その言葉はないんじゃない?」「○○先生は一生懸命演奏しているのに可哀そうだよ…。」と言われていましたが、その言葉を耳に入れる様子はありませんでした。

 

さて、このようなクリスマス会で見られた場面は、日々の保育場面においても目にすることもあります。

 

ここで考えてみたいことは、担任にあの手この手で訴える言動や女の子が発した「下手くそ!」の言葉の真意です。

はたして女の子は担任に本当にそのような言葉を言いたかったのでしょうか?(思ったのでしょうか?)

あるいは、担任を困らせたかったのでしょうか…?

 

ちなみに、その後の様子は…教室内でも落ち着かない様子が見られましたが、降園時には少し穏やかな表情で担任と会話を交わし、ほとんどいつもと変わらない姿で降園していきました。

 

私達は一人ひとりの子どもの様子を一日の流れの中で捉えているため、ある一場面の言葉や行動だけを切り取って、子どものことを理解しようとしているわけではありません。

”直前までの様子””前日の様子”、あるいは”ここ最近の様子”から子どもの言動を理解しようと試みます。

 

更には今後育ってほしい姿を思い描きながら、かける言葉を選んだりタイミングを見計らったりしながらその子の成長や幸せを願い、その子に関わろうとします。

 

それでも、「かける言葉が違った…」「タイミングが今ではなかった…」等々の思いに陥ることもあり、一人ひとりの気持ちに寄り添うことの難しさを痛感することは少なくありません。

 

そのようなことから、今回の女の子の気持ちを考えてみると…

「下手くそ!」と言いたかったのではなく、担任が傍から離れたことが嫌で、その気持ちを「下手くそ!」と言う言葉で表現しただけではないでしょうか…。

あるいは、「その子の言葉の裏に隠された気持ちの表現」と捉えることもできると思います。

 

子どもの言動だけ捉えれば、「悪いことを言う子ども」と捉えてしまいがちですが、そのようなことを本気で言いたいと思う子ども(特に幼児)はおそらくいないと思います。

 

そのため、私達は言葉や行動だけを取り上げて評価をするのではなく、先ずはその時の「心情面(目に見えない心の動き)」を捉え、その子の気持ちに本気で寄り添おうとすることを決して怠ってはいけないと感じた場面であり、保育をしていく上での基本的な姿勢として肝に銘じる必要があると感じた出来事でした。

 

 

ちなみに…後から担任とその子について話をすると、最近下の子が産まれて落ち着きのない様子がしばし見られることがあるようです。

 

子ども(特に幼児)はちょっとしたことで心が不安定になることがあります。

私達大人でさえも何か嫌なことがあったりすると気持ちが落ち込んだりして、言動に微妙な変化が生じることもあります。

 

それが子ども(幼児)であればあるほど、負の気持ちが積み重なると大人以上に言動に現れるのは当然のことと言えます。

 

一人ひとりの子どもの傍らに身を寄せ、温かい眼差しで気持ちを寄せながら、その子のことを深く理解しようとすることが、私達大人が保育(子育て)の営みにおいて大切にしなければならないことと言えるでしょう…。