心の状態 〜心の安定は信頼できる大人の存在が必要不可欠〜


子ども達の生活や遊びの様子を見ていると、当たり前ではありますが一人ひとりの園での「心持ち」が改めて“それぞれ”で、常に一日の園生活を通して心境の変化があり、心が動いていることを実感します。

冴えない表情をして登園してきても、その「心持ち」が降園まで続くことはまずあり得ません。
一方で、生き生きとした表情で登園してきても、一日の様々な出来事による心境の変化によって冴えない表情で降園していくこともしばしあり得ます。

このように一日の園生活を通して「楽しい」「嬉しい」「悲しい」「悔しい」等々の、喜怒哀楽な心の動きを経験する中で、人間の内面が形成されていくはずです。
ですから、子ども達の心の成長にとって「正の経験」「負の経験」も必要なことだと思います。

しかしながら一時の「負の経験」は成長過程において必要でも、「負の状態」が何日も何週間も続くことは心が安定している状態とは決して言えません。
子ども達にとって心が安定する絶対的な条件は、両親(家族)の愛情が一番です。そして次に身近な信頼できる大人の存在が、子どもの心の健康を守っているはずです。

そのようなことを考えると幼稚園の先生の存在は、子ども達にとって両親(家族)の次に身近で“かけがえのない存在”であり、「心の拠り所」として傍で見守っていますが、決して両親(家族)の代わりの役割を果たすことはできません。

それぞれの立場で子どもの心に寄り添うことが、子どもの「心の安定」に繋がります。
子どもに愛情を注ぎ、決して「負の状態」だけが続くことがないよう、園と家庭が連携をとりながら子どもの成長を見守っていきたいものです。