心を通わせる挨拶

 毎朝「おはよう!」という子ども達の「挨拶」から、一日のパワーをもらっています。自分から進んで挨拶をしてくれる子、こちらから挨拶をすると挨拶を返してくれる子、こちらから挨拶をしても恥ずかしさからか、返事が返ってこない子…等々、様々な子ども達の姿を垣間見ることができます。

 
我々大人には「挨拶は人としての基本」「挨拶するのは常識」等の「挨拶に対する概念」が存在し、人として「挨拶するのは当たり前」と誰もが思っています。その概念の基、子どもに挨拶を強要する大人の姿を見ると、気持ちは分かりますが、もっと子どもの気持ちを考えてあげては…と思うのです。


大切なことは
「言葉にならない言葉を受けとめる」ことだと思います。子どもの状態を見極め、ちょっと恥ずかしくて声に出すことができない場合、その子の「一生懸命相手を見つめる瞳の中にある挨拶」を見逃してはいけません。
そんな子には、
「今、〇〇ちゃんと先生は目と目で挨拶したよね!」と伝え、言葉が出なくても「大人はわかっているよ!」という気持ちを示すことが大切で、それが分かれば子どもは安心し、不安と緊張が取れて言葉も自然と出てくるようになります。

 
 幼児期は、言葉の数や発達に個人差があります。しかし、言葉がまだ豊かでなかったり、自分の気持ちを伝える技術が未熟でも、自分の感動を人に伝えたいという欲求や、自分の話が伝わった時の喜びは、むしろ大人以上に強く感じています。その為には、先ずは「言葉にならない気持ち」を受けとめ、
「言葉を交わす喜び」「言葉に対する感覚」が育まれるようなかかわりを大切に考えたいものです。
そして、形式だけの挨拶にならないよう、「心を通わせる挨拶」を意識し、挨拶自体が
「人の心と心を繋ぐ架け橋」となるよう、子ども達との日々のコミュニケーションを愛情に満ちた関係の中で楽しみ、子ども達の心を育みたいと願っています。